瀬戸内シミュレータは、2019年の11月に、香川県高松市、源平合戦で有名な屋島の地に創業いたしました。
創業当初から、新型コロナウィルス感染症の影響で、全く業務を遂行することが出来ず、困難な船出となってしまいましたが、それでも少しずつ、業務実績を積み重ねることが出来ています。
これもひとえに御贔屓にして下さるお客様のお陰と感謝申し上げます。
シミュレータを用いた評価試験・実験実施の請負事業を行う私企業というのは、日本ではとても珍しい存在です。私が大学院博士課程の学生だった頃、研究論文発表のためにアメリカに行った際に、共同研究をしていた自動車メーカー様のご厚意で、Dynamic Research, Inc.社をご訪問させていただく機会を得ました。DRI社は、自社でドライビング・シミュレータを開発・運用し、政府機関や国内外の自動車メーカー様からの委託で、シミュレータを用いた評価試験・実験実施を実施しており、日本でも、このような会社を作りたい!と、その当時から思っておりました。それから20年ほど経ってしまいましたが、多くの方とお仕事をさせていただく経験をして、また様々なご支援を頂き、こうして日本にも瀬戸内シミュレータという会社を作ることができ、ようやくスタートラインに立つことができました。
シミュレータを用いた評価試験・実験を行うためには、シミュレータ装置に対する投資以外にも、ソフトウェアを作成・使用するためのスキルや、試験・分析方法などに対するノウハウが必要であり、自前で全てを行うことは、かなりコストが掛かります。
また、すでにシミュレータを利用している研究開発機関様であっても、リソースが限られていることから、必要な稼働を確保できない、という状況もあろうかと思います。これを専門会社にアウトソージングすることで、研究開発コストを下げつつ、かつ、スピーディーに研究開発を進めることが出来るのではないか、それによって、日本の製造業に貢献できるのではないか、というのが、瀬戸内シミュレータの設立趣意です。
瀬戸内シミュレータは、シミュレータの開発・製作も行っておりますが、シミュレータを作るだけの会社ではありません。シミュレータをツールとして使いなす、研究開発に生かすためのノウハウを持ち、シミュレータを使って行う研究開発業務の支援サービスを提供する会社です。
研究開発に資する確かな成果を皆様へ届けつつ、着実に成長していきたいと考えておりますので、ご指導とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。